睡眠時無呼吸症候群

『いびき』・『睡眠時無呼吸症候群』とは?
通常、鼻や口から吸いこまれた空気はスムーズに肺へ流れます。しかし、気道が狭くなっていると空気が乱れて音がします。これが「いびき」の正体です。
「いびき」=男性と思われがちですが、女性は顎が小さいため、「いびき」をかく方も多くいます。
「いびき」をしていても、熟睡感があり、翌朝はすっきり眠気もない場合は「単純いびき症」といって、あまり心配いりません。
周りを起こすほどの大きないびきをした後、呼吸がとまる…。
こんな「いびき」は『睡眠時無呼吸症候群』という病気のおそれがあります。

『睡眠時無呼吸症候群(SAS)』とは、眠っている間に何度も呼吸が止まってしまう病気です。「いびき」をかく方の多くが『睡眠時無呼吸症候群』にかかっています。
たかが「いびき」と侮ってはいけません。その「いびき」があなたの命を脅かすことになるかもしれないのです。
まずは、こちらでチェックしてみましょう。
タバコやお酒が好きな方、太り気味の方、「高血圧」や「高脂血症」、「糖尿病」の“生活習慣病”をお持ちの方は要注意です。

無呼吸の間は血液中の酸素が足りなくなるので、心臓や血管に大きな負担がかかります。そのため「心筋梗塞」や「心不全」などの心疾患には4倍、「高血圧」には2倍かかりやすくなるというデータがあります。
『睡眠時無呼吸症候群』は早めの発見と治療がとても大切なのです。
つけて寝るだけ!実は簡単な『検査』

『睡眠時無呼吸症候群』は、まず検査をすることが大切です。
“検査なんてめんどう!”“入院が必要でしょ?”と思われる方のために、当クリニックではご自宅で検査ができる検査キットの貸し出しをおこなっています。
検査は、キットをつけて普段通りに眠ればいいだけ。あなたの睡眠状態を解析し、無呼吸状態がどの程度かを診断、すぐに最適な治療を始められます。
健康保険が利用できます。
あなたにあった治療で快眠を!
肥満や飲酒、喫煙といった生活習慣は気道を狭くし、『睡眠時無呼吸症候群』を引き起こします。
「生活習慣病」専門のドクターと、まずは生活習慣を見直してみましょう。
食事の見直しをする

太っている方はのどにも脂肪がつき、気道が狭くなっています。体重を落とすと、「いびき」や『睡眠時無呼吸症候群』が著しく改善することがあります。
こまめに運動する

食生活だけでなく、こまめに体を動かすことも減量につながります。
一駅手前で降りて歩く、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使う、お風呂掃除をする、など“すぐできる”運動をしましょう。
お酒は飲み過ぎない

アルコールはのどをむくませるので、普段「いびき」をかかない人も「いびき」をかきやすくなります。また、気道の筋力を低下させるため、気道が狭まり、『睡眠時無呼吸症候群』を引き起こします。
お酒の飲み過ぎ、就寝前の深酒には注意しましょう。
たばこはやめる

たばこはのどや気道の炎症、膨張を引き起こし、『睡眠時無呼吸症候群』を悪化させます。
当クリニックでは、禁煙外来もおこなっております。禁煙経験者の院長にお気軽にご相談ください。
経皮的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)

睡眠時に鼻につけたマスクから圧力をかけた空気を送り込んで、気道が塞がるのを防ぐ治療法です。副作用もなく、つけたその日から熟睡感が得られます。
健康保険でCPAP療法をおこなうには、毎月1回の外来受診が必要で、3割負担の方の場合、負担額は毎月5,000円程度です。
マウスピース
就寝時にマウスピースを装着して寝ます。マウスピースをつけることで舌が気道に下がるのを防ぎ、呼吸がスムーズにできるようになります。
目黒通りハートクリニックでは、専門の歯科クリニックと連携し、患者様おひとりおひとりに合わせた治療をおこなっていきます。